ブラット・ピットら、ワインスタインカンパニーの売却に反対
ブラット・ピット、メリル・ストリープ、ジョージ・クルーニー、ビル・マーレイらが、ワインスタインカンパニーの売却に反対している。同社は現在、ランタン・キャピタルへの資産売却に関して裁判所の承認を待っているところだが、他にもクエンティン・タランティーノ、ジュリア・ロバーツ、レオナルド・ディカプリオ、レイチェル・マクアダムスなど数々の有名人たちが、株式の配当支払いを受けられなくなることを懸念して売却の反対を申し立てている。
ヴァラエティ誌によると、彼らが出演した同社の作品からの利益配当の未払いがまだあるそうで、ランタンにはどのワインスタインカンパニーの契約の一部を引き受けるかを決定するために4ヶ月の猶予が与えられるという条項があるそうだ。そして、ランタンに引き受けられなかった契約はそのままワインスタインカンパニー側に破産申請における無担保債務として残り、役者や監督などへ支払いが不可能となる可能性があるという。
一方で、ブラッド、メリル、ジョージなどの代理人を務めるクリストファー・サイモン弁護士は、4カ月の猶予期間はランタンに利益配当の支払いを反故にする機会を与えるものだと訴えている。
サイモンは裁判文書の中で、「ランタンは支払いの意志を示すことも、契約相手側の主張に対して話し合おうともしていません。代わりに多大なコストをかけて契約相手側に反した債務者による都合のいい訴訟を続けています」と述べている。
また、「全権委任」を与えられているランタンは破産法を破り、「管理費や無担保負債の莫大なお金が債務者側の義務へと押しやられる結果になってしまう」とシモンは警笛を鳴らしている。
ワインスタインカンパニーとランタン・キャピタルは、1カ月のあいだ支払いについてどこに責任があるのかを話し合い、ランタンは決済されるべき支払いの一部を引き受けることに合意したようだ。どの契約を引き受けるかは明確になっていないものの、ランタンは少なくとも875万ドル(9億7000万円)を支払うことになるという。その見返りに、ワインスタインカンパニーの売却価額は3億1000万ドル(約344億円)から2億8900万ドル(約320億円)まで値下げされていた。(BANG Media International)