ラルフ・ローレン、ウィメンズを続けるつもりはなかった
ラルフ・ローレン(78)は過去にウィメンズのデザインをやめかけたことがあるそうだ。先日設立50周年を迎えた同ブランドだが、ラルフは1971年に初めて女性服をデザインした時、まるで勝手がわからなかったという。
ザ・タイムズ紙とのインタビューでラルフは当時のエピソードをこう回想している。
「私が初めてウィメンズのコレクションをやった時、(アメリカの百貨店)ブルーミングデールズが店を用意してくれたんだけど、そこがサンローランのちょうど隣で、『何てこった』ってなったよ。ウィメンズはもう十分だって思った。だから私は『(ウィメンズについて)今いちわからないし、これ以上はやりたくない』って彼らに伝えた。でも『ラルフ、やるんだ。私たちは君のために店を開いたんだ。うまくやっているじゃないか。続けるんだ』って言われたから、私は続けたわけさ」
また、当初自分の関心はメンズウェアの方で、ウィメンズが自身の創作意欲を刺激することはなかったと認めながらも、その事がウィメンズをデザインする上で自分の武器になったとも話している。
「私には妻がいるし、娘もいる。私は男として彼女たちを見ていた。デザイナーとしてではない。私は女性に着るものを強要なんてしない。でもいつだって自然な姿に惹かれるんだ、凝った着こなしではなくね」
そしてファッションという言葉ではなく、一人一人の個性を表現するスタイルについて語るのが好きだとして、「スタイルというものが好きだ。スタイルとはある意味、個性そのもので、自分の感受性で自分を表現するということだから。私はファッションを学校で学んだことはないが服をデザインしているし、夢を持って作ってる。いいものを作りたいし、それは時代を超えるものであってほしい」と続けていた。(BANG Media International)