トム・ハーディ『ヴェノム』はヒーローコミックらしからぬ作品
トム・ハーディ(41)は、新作映画『ヴェノム』をスーパーヒーローコミックらしくない作品と考えているそうだ。主人公エディ・ブロック兼ヴェノムを演じるトムは、同作品が近年のスーパーヒーロー作品とは一線を画していると語る。
トムはコライダーに対してこう話している。「単にピンと来なかったんだ。これはスーパーヒーローコミックの中でも一番それらしくない作品、と言ったら伝わるかな?」「僕が惹かれたのは、ジキルとハイドのような内面的な葛藤、それにわがままな内心の声のほとばしりのようなヴェノムが、宇宙という外部からのエイリアンとして現れ、多面的で明確な目的を持って、一人の人間と一体化するというところだ」「僕は違う角度からこの役を見ていたよ...僕たちはスタジオが提供してくれるものは何でも、スタントから美術制作まで有効利用して、一人の人間とその人の内なる声の葛藤を描いたんだ。物事を明確な善悪に二分できないこの世界の中で、人は自分の内なる声が明確になった瞬間に、それと倫理的な折り合いをつけなくてはならないんだ」
一方で以前トムは、同役を演じるにあたって10歳の息子からアドバイスを受けたと明かしてもいた。
「嘘じゃないよ。僕は(ヴェノムを)黒いスパイダーマンだと思っていた。コミックはほとんど読んでいないから僕の知識は限られていたんだ」「でも配役が決まってから山ほどのコミックをもらったよ。全巻ね!それにもっと重要だったのは、手引きしてくれる息子がいたことだ...10歳の子のおかげでヴェノムにかなり詳しくなった。師匠の助言を受けたんだ。息子に従って読み進めたんだよ」
(BANG Media Internationasl)