ホラー映画の巨匠ジョージ・A・ロメロの遺稿が見つかる

 ホラー映画の巨匠として知られる故ジョージ・A・ロメロの未発表脚本が50本近く見つかった。1968年公開の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』をはじめ社会を風刺したゾンビ映画で有名なロメロは「短期間ながらも激しい肺がんとの闘病」の末、昨年7月に77歳で亡くなったが、未発表の残された脚本が発見されたことで彼の妻スザンヌ・デスロチャー・ロメロが現在それらの映画化に取り組んでいるという。

 スザンヌはComicBook.comにこう語っている。「彼が執筆した脚本がとてもたくさんあります。ですが、どんな作品なのかはまだ知られていません。ジョージは多作な脚本家でしたからね。執筆作業が大好きで、彼が残した脚本が40か50本ほどあります。その大半が素晴らしい出来です。彼には伝えたい物語がたくさんありましたが、まだ伝えることができます。私がそれを実現させるからです。それが私の役目なのです」

 またロメロは亡くなるまで現在も製作中の『ロード・オブ・ザ・デッド』に携わっており、「(『ロード・オブ・ザ・デッド』も)含まれると思います。ちょっと手間取っていると思いますが、そのうちどうなるか分かるでしょう。でも、色々とやらねばならないことがあります」とスザンヌは続けた。

 さらにこれらの未発表脚本に加え、ロメロが1973年に撮影したという、ゾンビ映画とは違う作品が日の目を見る計画が水面下で進行しているという。

 「1973年に撮影され、ほとんど見られたことがない映画があります。一握りの人間のみがこの作品を鑑賞しています。これを修復し、ロメロ作品のファンに公開するつもりです。恐ろしい映画ですが、ホラー映画ではありません。年齢差別についてです。しかも彼がカメオ出演しており、面白いと思います。この映画を私たちの手で公開するか、配給してもらうつもりです。財団のプロジェクトとして実はこれが最初のプロジェクトになると思います」「彼がどう撮影したか、どんな物語なのかが明らかとなります。ユニークな発見です。私はこの実現に関して大変嬉しく思います」(BANG Media International)

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