「愛すれど心さびしく」のソンドラ・ロックが死去
「愛すれど心さびしく」のソンドラ・ロックが死去していたことが分かった。74歳だった。ロサンゼルス郡公衆衛生局が、ソンドラが先月3日に乳がんと骨髄がんにより息を引き取っていたことを発表した。
13年もの間クリント・イーストウッドと交際していたことでも知られるソンドラの亡骸は、ウエストウッド・メモリアルパークに埋葬されたそうだ。
1970年代から80年代にかけてソンドラは6本の映画でイーストウッドと共演したが、2人はその後喧嘩別れをし、ソンドラが1989年に慰謝料を求めて、1995年には詐欺でイーストウッドを訴えるところまで悪化していた。またソンドラはワーナー・ブラザースを相手に、イーストウッドとの共演で自身のキャリアが台無しになったとして訴訟を起こしたが、3件全てにおいて和解に至っている。
1976年のイーストウッドが監督と主演を兼任した「アウトロー」での共演をきっかけに交際をスタートした2人は、その後も「ガントレット」「ダーティハリー4」「ダーティファイター」「ダーティファイター 燃えよ鉄拳」「ブロンコ・ビリー」などの作品で共演した。
ソンドラはアラン・アーキンとの共演者を探していた関係者にその才能を見出されて大抜擢された1968年作「愛すれど心さびしく」でデビューを飾り、アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞でそれぞれ助演女優賞にノミネートされる高い評価を得た。
遺作となった2017年作「レイ・ミーツ・ヘレン」では、キース・キャラダインの相手役を務めた。
そんなソンドラは、両乳房切除手術を受けた7年後の1997年に自伝「ザ・グッド、ザ・バッド、アンド・ザ・ベリー・アグリー-ア・ハリウッド・ジャーニー」を出版している。(BANG Media International)