カリン・クサマ監督、ニコール・キッドマンとの撮影は魔法のようだった?
カリン・クサマ監督(50)は、新作クライムスリラー「デストロイヤー」で主演のニコール・キッドマンと仕事をしたことは、彼女の監督人生の中で大変印象深いものであったようだ。
クサマは、ニコールがロサンゼルス市警のエリン・ベル刑事に完全に変身する様を息をのんで見守っていたという。クサマによると撮影中は、ニコールが役にどっぷりはまっていたため、ニコール本人を知ることはできたのは、撮影終了後だったそうだ。
「あれほど深く役に入り込んで行く俳優に出会うことは非常に稀なことです。そして大変興味深いことです。近頃はニコールとプレスインタビューをよく受けますが、いつも隣を見て『ああ、これはニコールね』と思わずにはいられないのです。なぜなら、撮影中はニコールに会えませんでしたから。私はエリンといて、彼女が私の横であれほど深く役に入りこむところを見てとても面白い経験でした。俳優と経験した最も魔法のような創造コラボレーションの一つです」とクサマはコライダーに話している。
ニコール演じるベル刑事が、かつてギャングに潜入捜査し、悲劇的な結果を迎えてしまった事件に再び関わるといった内容の同作品は比較的低予算で製作されたが、クサマはこのことにより映画がリアルになったと話す。「まるで私達の意思で出来るだけハードな撮影にしたようでした。しかし、実際に交通渋滞の中運転し、実在の地域を訪れることで本当のLAを感じることができると思います。多様性に満ちた大都市で、なんというか本当にクレイジーなところです」
そんなニコールが同作への出演を熱望した理由は、2005年作「イーオン・フラックス」や2009年作「ジェニファーズ・ボディ」などの作品を手掛けたクサマ監督を支援したかったからだったそうで、「出演することで、女性監督をサポートしたかった。彼女は若くもないし、それなりに苦労もしてきた。女優にとっても最近チャンスが増えつつあるわ」と以前話していた。
(BANG Media International)