リアム・ペイン、ワン・ダイレクション当時の精神状態を告白
リアム・ペインが、多忙を極めたワン・ダイレクション時代の活動が時に心をむしばむものだったと明かした。人気絶頂期の当時の苦労を認めると同時に、音楽業界がアーティストのメンタルヘルスにもっと配慮すべきだと訴えている。
リアムは、豪版メンズヘルス誌のインタビューで、当時を振り返り「何百というコンサートをこなしていた。毎日毎日、同じ曲22曲をやり続けるんだ。気分が悪くても、ステージに上がる。そんな状況を理解するなんて不可能だった。ディズニーのコスチュームを着てステージに上がるけど、その衣装の下でムカついているようなものさ。すごく楽しい時もあったけど、心をむしばむ部分があったのは事実」と話している。
さらに「僕たちのバンドのように売れてしまうと、難しいね。多くの人がメンタルヘルスの問題を抱えているけど、必要な助けを得ていない。これは僕らの業界の問題だと思うよ。誰にだって起こりうることで、70年代から変わっていない。罠がいつもそこにあり、僕のように幸運なら、そのシナリオから抜け出して、ある種の普通に戻ることができるけど、その後全てが少し変わってしまったことに気が付くんだ」とした。
また、ワン・ダイレクション時代に自身で状況を管理している感覚はあったかどうか質問されたリアムは「全くないね。今でも、その問題を抱えているよ。がっかりさせたくないから、断ることが出来ないんだ。僕の性格だね」と続けている。リアムをはじめ、ナイル・ホーラン、ハリー・スタイルズ、ルイ・トムリンソンから成るワン・ダイレクションは2016年、メンバーのソロ活動専念を理由に無期限活動休止を発表しており、グループ結成当時のメンバー、ゼイン・マリクはそれ以前の2015年に脱退している。(BANG Media International)