レディオヘッド ハッキング被害にあった未発表音源を公開
レディオヘッドが 『OKコンピューター』の時期に制作した未発表音源をリリースした。18時間に及ぶその音源は先日ハッカーにより盗まれ、その後身代金15万ドル(約1600万円)を要求されていたそうだが、同バンドは米音楽配信サービス、バンドキャンプを使い自ら公開に踏み切ったかたちだ。
1997年発表の同アルバムの頃に録音されたフロントマン、トム・ヨークのミニディスクアーカイブがそれで、同バンドは18日間に渡って公開、無料のストリーミング及び18ポンド(約2500円)のダウンロードをファンらに提供している。ちなみに、その売り上げは気候変動のリスクを訴え根本的な改革を求める国際環境団体、エクスティンクション・リベリオンに寄付されるという。
声明を通して、ギターのジョニー・グリーンウッドはこう話している。「先週ハッキングされた。誰かが『OKコンピューター』時の、トムが持っていたミニディスクのアーカイブを盗んだんだ」「文句を言ったり無視する代わりに、僕らはその18時間の音源をエクスティンクション・リベリオンの援助のためバンドキャンプにリリースする」「18日間だけの公開で18ポンド。あの身代金を払うに値するかを判断してみて」「公にリリースするつもりはなかったし、ちょっと面白いかなっていう程度だよ。そして本当に長いから、携帯ではダウンロードできないよ」
一方、トムは「ハッキングされたよ。1995年から1998年位までの僕のミニディスクでたくさんの曲が入っていた。18枚分のミニディスクが18ポンドで買えるよ。売り上げはエクステンション・リベリオンに回される。今リリースされて、僕らが飽きて動き出すまで、しばらくの間そのままだと思う」とその音源のダウンロードページにメッセージを綴った。(BANG Media International)