ドクター・ジョン、死の前にアルバムを完成させていた
ドクター・ジョンが、亡くなる前にニューアルバムを完成させていたそうだ。今月始めに心臓発作で77年の生涯を閉じたドクター・ジョンことマルコム・ジョン・レベナックJrだが、友人でプロデューサー/ギタリストのシェイン・テリオットによると、死を悟っていた彼は同作が遺作となることを覚悟していたという。
「制作当初はマック(ドクター・ジョン)も最後のアルバムになるとは予期していなかった。けど完成に近づくにつれて彼はわかっていたように思う」「私の心は壊れてしまった。私の家に来た時、彼の気分が優れないことに気づいたんだ。でも彼の職業倫理はとても昔気質さ。1夜で5セットライブをやるような環境で生きてきたからね」「彼に何回か言われたよ、『それが何であろうと、とにかくやる。俺たちは完成させるんだ、シェイン。終わらせるんだ。必ず』って」とシェインはローリングストーン誌に語る。
また、完成後ジョンから言われた言葉をシェインはこう回想している。「私たちは一緒に座り(新作を)全通しで2回聴いた」「彼はそれに乗って歌いながら、大きな笑顔を浮かべていた。それから私の車に向かって歩き出し、私を見つめながらこう言ったんだ。『嬉しいんだ。正しい選択をしたな』って」「そして彼は私を抱きしめ、頬にキスをした」
同新作のタイトルやリリース日は未定なものの、オリジナル曲と共に、往年の名曲の再録バージョンが含まれているそうで、ウィリー・ネルソンとの『オールド・タイム・レリジョン』やアーロン・ネヴィル、リッキー・リー・ジョーンズらとのデュエット曲も収録予定だという。
(BANG Media International)