ジュディ・デンチ、ケヴィン・スペイシーとハーヴェイ・ワインスタインの作品を擁護
ジュディ・デンチ(84)は、セクハラ容疑などで訴えられているケヴィン・スペイシーとハーヴェイ・ワインスタインの作品を「才能の否定はできない」と擁護し、2人の作品をボイコットする風潮に疑問を呈している。両者にかけられている一連の疑惑に対しては、以前強く非難したジュディだが、彼らが手掛けた作品群はこれまで通りに鑑賞されるべきだと考えているようだ。
ジュディは、英ラジオタイムズ誌のインタビューの中でこう話している。「これはどういった苦悩なの?オールド・ヴィック・シアターの10年と(芸術ディレクターとして)ケヴィンがしたこと全てを無効にするわけ?あと、映画での彼の素晴らしい演技は?ハーヴェイが製作した映画を全部もう観ないってこと?」「誰かの才能を否定することはできない。そうだとすれば、(殺人を犯した)カラヴァッジョの絵も今後観ないってことね」
ワインスタインは、強姦やセクハラ容疑などで50人以上から訴えられているが全ての容疑を否定、また自身の制作会社も従業員を守る義務を怠ったとして訴えられている。
一方ケヴィンは、14歳の時に性的虐待を受けたとして俳優アンソニー・ラップから訴えられているほか、ロンドンのオールド・ヴィック・シアター時代におけるセクハラ疑惑など男性数人から訴えられている。
以前ジュディは、多くの友人達にセクハラ疑惑が浮上している状態に対して、心の内をこう語っていた。「親しい友人の多くに、こういうことが起こるのはとても辛いこと。彼らに忠誠心を感じると同時に、多くの若い女優達の身の上に起こったことを考えるとぞっとする。彼女たちはそこから抜け出す術がなかったのだから」(BANG Media International)