テイラー・スウィフト、ジャスティン・ビーバーらのマネージャーを非難
テイラー・スウィフトが、ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデのマネージャーとして知られるスクーター・ブラウンを糾弾している。スコット・ボーチェッタがCEOを務めるビッグ・マシーン・レコードとの契約で、プロの世界に足を踏み入れたテイラーだが、同レーベルがスクーターの手に渡ったことで、自身のマスターレコードの所有権を彼が掌握、それを非難したかたちだ。タンブラーに投稿されたテイラーによる文章はこうだ。
「長年私は、自分の作品の所有権獲得について訴え画策してきました。その代わりとして、ビッグ・マシーン・レコードを支持し、新しい作品毎に、1つのアルバムの権利を取り戻す契約を提示されましたが、私はサインしませんでした。契約すればスコット・ボーチェッタが、私や私の将来も含んだそのレーベルを売ることが分かっていたからです」「故に自分の過去を置き去りにするつらい選択をしなければなりませんでした。寝室で書き上げた曲や、バーやクラブ、それからアリーナ、スタジアムといったコンサートで稼いだお金を使い作ったビデオなどをです」「私のマスターテープがスクーター・ブラウンに買収されたことは、皆さんと同時期に知りました。そこで思ったのは、彼が私に何年にも渡り巧みなやり方でいじめを繰り返していたことです。キム・カーダシアンが違法で録音した電話の内容をリークした時、自身のクライアント2人(カニエ・ウェストとジャスティン・ビーバー)を使ってネット上で私をいじめた時、クライアントのカニエが私の裸を使い、リベンジポルノのMVを制作した時などがそうです。そして今スクーターは、私の命である作品、買い取る権利が私に与えられなかった作品を奪ったのです。私の音楽遺産がそれを壊そうと企む人間の手に委ねられたということです。私にとって最悪のシナリオです」「15歳の時に、忠誠心とは契約上の理念でしかないと考える人間と契約した結果がこれです。『音楽には価値がある』と彼は言いましたが、その価値とは曲作りに全く関わっていない人間の手にあるものなのです」「過去の作品のマスターテープがスコットの手に渡った時、彼がいずれそれを売却するという事実を私は受け入れました。しかしその買い手がスクーターだったというのは最凶の悪夢で想像だにしていませんでした。私がスクーター・ブラウンという名前をスコットに口にする時、それは私が泣いている時かそれを我慢している時でした。スコットは自分のした事を分かっています。スコット、スクーター両者ともにです。提携を望まない女性をコントロールする。永続的に。永久にです」
そして現在所属のユニバーサル・ミュージック・グループ傘下のリパブリックレコードについて言及、「ありがたいことに今は、自分が作ったものの所有権は自分が持つと信じるレーベルと契約しています。スコットの手にあるのは私の過去であり未来ではありません。若手アーティストやミュージシャンの夢を持つ子供たちがこれを読んで、交渉の際に自分を守る術を学んでくれればと思います。あなたが作った芸術はあなたが所有する権利があるのです。私は過去の作品に誇りを持ち続けるでしょう。8月23日に(ニューアルバム)『ラヴァー』がリリースされます。悲しみと不快と共に。テイラー」と締めていた。
一方で、スコットは今回のテイラーの発言に対し、「(ビッグ・マシーン・レコードとの新しい契約で)テイラーはマスターテープのみならず、ビデオ、写真、キャリアに関係した全ての所有権をもらうチャンスがありましたが、移籍を選んだのです」と反論している。そして、スクーターに対するテイラーのコメントに困惑しているとして、「私の新しいパートナー、スクーター・ブラウンについてテイラーは、彼の名前が挙がった時は自分が涙を流している時だったというコメントがありましたが、そんな覚えはありません。テイラーと(スクーターがマネージャーを務める)ジャスティン・ビーバーとの間に以前問題があったことを私が気付いていたかといえば、イエスです」「しかしテイラーは、私がスクーターと親しいこと、彼がニューアルバムのリリースやツアーといったものの素晴らしい情報源であることを知っていました。この件について彼と連絡を取るつもりです」と続け、スクーターはテイラーに好意的でいつも彼女とその音楽にサポートを示していたとしている。また、テイラーの父親はビッグ・マシーン・レコードの株主の一人であり、事前に同レーベルがスクーターの手に渡る事は彼が知っていたこと、公式発表する前にテイラーに携帯メールを送っていたとスコットは主張、知らされていなかったとするテイラーの発言はおかしいとしている。(BANG Media International)