シルベスター・スタローン「ロッキー」シリーズの権利がないと怒り

 俳優シルベスター・スタローンが映画「ロッキー」シリーズの所有権を持っていないことに対して怒りを感じているそうだ。主演と脚本をこなした1976年公開の第1作はアカデミー賞10部門にノミネートされ、作品賞や監督賞、編集賞の3部門で受賞し、一気にスターへと駆け上がったスタローン。家族のために作品の権利を共有したいものの、その権利を持っていないことに苛立ちを覚えているという。

 スタローンはヴァラエティ誌にこう語っている。「『ロッキー』に関しては何も所有権がないんだ」「その中の台詞や音節、文法的な誤りは全て、僕の失敗だ」「驚いたことに権利について話題になったことはなかったけど、『報酬を貰ったんだから、何について文句を言っているんだ?』って言われたんだ。頭にきたよ」

 「ロッキー」シリーズは、スピンオフである「クリード」シリーズも含め、今まで8本もの映画が製作されているが、スタローンはロッキーというキャラクターを創作したことを誇りに思っているようで、「(ロッキーは)嘲笑われたり、馬鹿になったり、気取ったり、感傷的になったりせずに、自分が言いたいことを言える唯一の存在なんだ。なぜなら、彼はああいう人だからね」とスタローンは続けた。

 また同シリーズの権利取得を望んでいるものの、当時は内気な若者で、相手を怒らせるような真似はしたくなかったとスタローンは振り返っている。

 スタローンが権利を主張する一方で、『ロッキー』のプロデューサーを務めたアーウィン・ウィンクラーをはじめとする関係者は、スタローンが何年にも渡り、十分なほどの金額を稼いでいると考えているようだ。

 匿名の人物は同誌に「彼は様々な作品でお金を生み出してきましたし、それは今でも続いています。なので、彼が何に対して文句を言っているのか分かりません」と語っており、別の関係者は「『クリード チャンプを継ぐ男』で1000万ドル(約11億円)を稼ぎ、『クリード 炎の宿敵』は1500万ドル(約16億円)程度」と証言している。

 そんなスタローンだが、ウィンクラーと共に『ロッキー』の新作を企画しているようで、「違法にアメリカに住んでいるストリートファイターの若者と仲良くなるかつてのボクシングチャンピオンの物語になるよ」とコメントしている。ウィンクラーは、スタローンの脚本と出演に関しては交渉中だと明かしている。(BANG Media International/デイリースポーツ)

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