個性派大物俳優、カメオ出演で“いかがわしい男”を自由に役作り!?

 ニコラス・ケイジは、1989年作『ハートにびんびん火をつけて』で、長い義鼻をつけるというのは自身のアイデアだったと明かしている。同コメディ作品で、フェラーリを運転する「いかがわしい」男というカメオ役を演じたニコラスは、アダム・リフキン監督に役作りを任されたため、肉体的に変化を加えるアイデアを思いついたそうだ。

 ニコラスはヴァルチャーにこう語っている。

 「全ては僕のアイディアだったよ。キャラクターは、フェラーリで女の子をナンパするいかがわしい男っていうだけだった。それだけじゃ面白くなかったから、このキャラクターはどこかに奇形があるってコンセプトを思いついたんだ。長い鼻っていう見た目がそんなだから、子供の時は、校庭で『ピノキオ』って呼ばれて虐められた男さ」

 「父親は、そんな息子を可愛そうに思って、赤いフェラーリを買い与えた。彼は1人ぼっちだから、道端で人を見ると助けたくなり、怪我をしていないかどうかみるため車を止める。シーンの中で僕は『ピノキオ!ピノキオ!』って叫び始めたんだけど、そこはカットされた。そしてただ車に戻って走り去る」

 「このキャラクターはこれだけ。全16秒。僕にとっては面白かったね。金ピカのネックレスにいかしたジャケットで『ヘイ、ベイビー。ドライブしないかい』なんてシーン何回も見たことあるだろ?」

 また俳優にとって「好きなようにしてください」と言われることは最高なのだという。「無給のカメオ役なんだから、好きなように実験させてくださいって言ったんだよ」「そしたら『どうぞお好きに』って言ってくれた。撮影現場で俳優が聞く最も美しい言葉だよ。ちなみに、好きにさせてくれるならカメオ役はまたやりたいね」(BANG Media International/デイリースポーツ)

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