テイラー・スウィフト カニエ・ウェストの二面性を指摘

 テイラー・スウィフトによるとカニエ・ウェストには裏の顔があるという。2009年のMTVビデオ・ミュージック・アワード(VMA)にて最優秀女性ビデオ賞を受賞したテイラーがスピーチをした際にカニエが乱入、ビヨンセが取るべきだったと主張したことで始まった両者の長年の確執だが、その後関係は修復されたかに見えていた。

 今回テイラーはローリングストーン誌のインタビューで、カニエと仲直りできたと思った際には嬉しかったとしてこう語っている。「(カニエと)また繋がる事ができたって感じて、そう思うと気分も良かった。あの2009年のことが起こってから、兎にも角にも彼には私を尊重してもらいたかったから」「声高に誰かが自分をけなし、実際『君はここにいる価値がない』なんて言われたんだから、彼の私に対する敬意を強く求めたわ。そんな当時の自分が嫌いでもあるけど。『私に敵意を表しているあの男、彼に私を認めさせたい』なんて思ってる自分がね。でも当時の私はそうだった」「それから私たちはディナーに行ったりなんかして、彼が私の音楽をかなり褒めてくれて嬉しかった。子供時代に受けた否定が癒えたかのようで。あの時私は19歳だったけど」

 そんな雪解けとなったかのように見える2人の関係だが、やはり一筋縄ではいかなかったようだ。

 「けれど2015年のVMAがやって来て、彼はヴァンガード賞を受賞することになった。そして受賞の前に私に電話をかけてきた。不正を犯して録音とはいかなかったし今それを再生することは無理だけど」「式典の1週間ほど前だった。私たちは1時間位話したと思う。彼は『君からのヴァンガード賞受賞を強く望んでいる。それは俺にとって大きな意味となるんだ』って。そしてそれが自分にとってどれだけ大事かという理由を全て話した。とても素敵だったし、頼んでくれたことに私は興奮したわ」「だからスピーチの内容を私は書き上げた。そしていざVMAの式典になって私がスピーチしたら、彼はこう叫んだ、『MTVがテイラーをここに連れて来た。俺にこの賞を与えて視聴率を稼ぐために!』って。自分の腕が彼の妻(キム・カーダシアン・ウェスト)に回され私はそこに立っていた。寒気が体中を駆け巡ったわ」「彼には裏表があることを実感した。舞台裏では私にいい顔をして、公の場ではクールに立ち尽くし、出鱈目なことを喋るというね。本気で動揺したわ」

 しかしテイラー曰くカニエはその後直ぐに詫びを入れてきたそうで、それから例のカニエの曲『フェイマス』に関するいわくつきの電話が始まる。ちなみに同曲の中でカニエは、「俺とテイラーはまだセックスする可能性がある。あのビッチ(テイラー)を有名にしたのは俺」とラップし、テイラーは激怒するも、今度はキムが乱入し、テイラーと夫が交わした通話録音をリーク、2人には事前の了解があったと公言するなど泥沼化していた。

 テイラーは当時をこう回想する。「VMAが終わって、彼は私に自分の楽屋に来て欲しかったみたい。私は行かなかった。そうしたら、謝罪のためだって、とんでもなく大きな花束を次の日送ってきた。だから私は、『また仲違いなんて望んでいない。だからもう過去は忘れて前に進むって』「それから彼が私に電話をかけてきて、本当に敬意を表していたから私は感動して、それから彼はあの曲(『フェイマス』)の一節を私に教えた。で、『いいじゃない。仲直りしましょう』ってなったわ」「そして実際あの曲の全部の詞を聴いて、『もうこりごり。また諍いをやりたいならそうしましょう。でも正直でいない?』って私はなった」「世間は文脈を理解していなかったし、一連の出来事に至る過程もね。何事も過程なしでは起こらないでしょ。彼が私をビッチと呼んで、私は最悪の気分になりいくつかの出来事が起こった」「単独の出来事じゃなかった。まず基本的に私は、自分と彼のこういう波風に心底うんざりしていた。単にあの通話や曲によるものじゃなく、幾重にも繋がった一連の出来事によ」(BANG Media International)

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