ベネディクト・カンバーバッチ、マーベルによる映画界独占を懸念

 ベネディクト・カンバーバッチが、マーベルの映画界独占を懸念している。マーベル・シネマティック・ユニバースでドクター・ストレンジを演じるベネディクトは、同映画スタジオに関する論争に加わり、アマチュアの映画監督への支援を呼び掛けた。

 米トーク番組『ザ・ジェニー・マッカーシー・ショー』に出演したベネディクトは、こう説明した。「非常に優れた映画監督が最近、これらの映画シリーズが全てを支配し始めていると言ったことで論争が起こっているけど、僕はそれに同意するよ。僕たちは、1人の王が全てを治め、ある種の独占状態になることは望まないからね」「僕たちは、各レベルでアマチュアの映画監督を支援し続ける方法を模索すべきだ」

 この論争は、巨匠マーティン・スコセッシが最近、マーベル作品は「映画ではない」と発言したことに端を発していた。スーパーヒーロー映画を見るのかと質問されたスコセッシは、こう答えていた。「ああいった映画は見ないよ。見ようとはしたよ。でも、あれは映画じゃない。正直言って、与えられた状況下で俳優が全力を尽くしているのも考え、あれに一番近いものとして思いつくのは遊園地だよ。人間が感情や肉体的な経験を他の人に伝えようとするはずの映画ではない」

 その一方で、マーベルのケヴィン・ファイギ社長は以前、スーパーヒーロー映画に対する批判を一蹴していた。ファイギは、各賞を受賞していないという事実は、マーベル作品の質を反映しているものではないとして「特殊効果や空飛ぶ人々、宇宙船、巨額の興行収入を却下するのは簡単かもしれません」「ある意味で、すでに受賞していると言うのは簡単だと思います。(アルフレッド)ヒッチコックは最優秀監督賞を受賞したことはなかった。受賞するのは素敵ですが、それが全てというわけではありません。私はそれより、熱心なファンで一杯の部屋にいたいですね」(BANG Media International/デイリースポーツ)

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