オリビア・ニュートン＝ジョン（７１）は「グリース」 で着用したジャケットをチャリティーのためオークションにかけたが、落札後、それがプレゼントとして手元に戻ってきたそうだ。１９７８年に公開された同ミュージカル作品でサンディー役を演じたオリビアは先月、主演のジョン・トラボルタと共に「愛のデュエット」を歌った際に着ていたバイカージャケットを自身のがん研究センターへの募金のため売り出していた。

　しかし、テクノロジー関連の起業家で医師でもあるという匿名の落札者は、そのジャケットをオリビアに返却したそうで、こう話している。「あの品は億万長者がカントリークラブで自慢するためだけにクローゼットで眠るべきものではありません。最新の治療を駆使して再発するがんを治す可能性の方が、最も有名で愛されたアイコニックな品を買って、持ち主に返すことよりも１０００倍も素晴らしいことです」

　それに対し、オリビアは「今回のことは信じられないほど寛大なことだわ。心から感謝しているし、圧倒されてしまった」と述べている。

　今回、オリビアはオリビア・ニュートン＝ジョンがん研究センターへの募金のため、同作品が撮影終了を迎えた際にキャストやスタッフ一同から贈られたという、サンディ-と刺繍の入ったピンクのカスタムジャケットを含む５００点以上をオークションに出していた。同ジャケットはオークションで１８万５０００ポンド（約２６００万円）で落札され、オークション全体では１８０万ポンド（約２億５８００万円）に達した。

　１９９２年にがんを克服したものの、その後、２０１３年と昨年に再発、現在はステージ４に達しており、豪メルボルンにある自身のがん研究センターにて治療中のオリビアは、今回の売れ行きに驚いたそうで、こう話している。「段ボール箱に入ってとても長いこと物置部屋に置いてあった物なの」「いくつかの物は本当に長い間目にしていなかったから、とても驚いたわ」（ＢＡＮＧ　Ｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ／デイリースポーツ）