著名俳優 涙ながらに「仕事相手から何か盗まないなんて馬鹿げてる」
トム・ハンクス(63)が5日に開かれたゴールデン・グローブ賞式典でセシル・B・デミル賞を受け取る際、涙をこらえながらの感動的なスピーチをした。生涯功労賞にあたるその栄誉を受け取ったトムは、キャリアと家族からの支えを振り返りながら、何度も言葉を詰まらせた。
1980年のドラマ作『ラブ・ボート』を含めた出演作のモンタージュ画像の後、シャーリーズ・セロンによる紹介で壇上に上がったトムは、風邪をひいていることを謝りつつ、最前列のテーブルに座る妻リタ・ウィルソンと子供たちを前にこう話した。「ここにいるほとんどの人たちは、洗車をしている姿でさえお金を払ってまでみたいと思う人ばかりです」「こんな風に前に座ってくれる家族を持っているなんて恵まれた男です。君たちの愛が僕にとってどれほどのものか言葉では表せない」
そしてメリル・ストリープやデンゼル・ワシントン、メグ・ライアンといった過去の共演者たちの名前を出して感謝した。「仕事相手から何か盗まないなんて馬鹿げてることはご存知ですよね」「僕はフルネームを言わなくても分かるような人たちから盗んできました。メリルやデンゼル、アントニオ(バンデラス)、メグ、ジュリア(ロバーツ)、サリー・フィールド。あ、これはフルネームですが」
さらには「この壇上に上がったことのある素晴らしい俳優たちの例を見て、改善してきました」と話し、共に作品を手掛けてきた監督たちを称賛。「依頼された仕事で、挑戦を科せられなかった、戸惑わなかった、眠れない夜を過ごせなかったものは1つもありません」「そういった時に、一緒に仕事をした人たちが助けてくれたのです。それが午前3時の時もあれば、午後11時の時もありました。しかし、とにかくかたちにして、その過程を信じ、実現させるのです」と続けた。(BANG Media International/デイリースポーツ)