エアロスミスのオリジナルメンバー、同バンドを訴訟するも敗訴
エアロスミスのドラマー、ジョーイ・クレイマー(69)が授賞式でのパフォーマンスに参加することを拒否されたことに対しバンドを訴えていた件で、敗訴が決まった。同バンドは今月24日にミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーのトリビュートコンサート、そして27日にはグラミー賞にてステージを披露する予定だが、演奏することを許可されなかったというジョーイが、同式典でバンド仲間と共にその功績を称えられる機会を奪い取られたとしてバンドに対して訴訟を起こしていた。
昨年肩に軽傷を負い、一時はバンドから離れざるを得ない状況となっていたものの、現在は回復していると主張していたジョーイだったが、今回裁判官はジョーイの訴えが正当ではないと判断した。
TMZの報道によると、裁判官は「クレイマーがこの半年間バンドと共に演奏していないこと、そして近日中のパフォーマンスのためのリハーサル時間が不足していたことを考慮すると、クレイマーは、バンドのビジネスを守るのに十分な現実的な行動指針を示したとは言えない」と説明したそうだ。
また裁判所は、一時的な怪我や病気に関しては明記されていないとして、1990年に作成されたバンドメンバーの雇用契約書に基づく契約嘆願書に違反しているというクレイマーの見解を否定した。
それに加えて、ジョーイはバンドからの収入を得ており、演奏しないことが経済状況に悪影響をもたらすことや新たな権利を生み出すことはない点も指摘された。
同バンドのオリジナルメンバーであるジョーイは、お金のために訴えを起こしているのではないと声明で主張していた。
「14歳の時からドラムスティックを手に、音楽を作る情熱を持ってきた。人生の50年にも渡って支え続けてきたバンドで演奏することを禁じられるなんて、ショックなんてものじゃない」
「これはお金の問題ではない。バンド仲間と一緒に音楽業界での功績が称えられる機会を奪われているということ」
「ミュージケアーズ・パーソン・オブ・ザ・イヤーもグラミー賞も人生で一度しかない栄誉だ」(BANG Media International/デイリースポーツ)