女優ナタリー・ポートマンがアカデミー賞授賞式で、女性監督らにエールを送った。９日、ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催された同式典にナタリーは、ディオールによる黒のドレスにゴールドのベルトを合わせたスタイルに黒のロングケープを羽織って登場、最優秀監督賞ノミネートが男性のみだったことを受け、そのケープには女性監督らの名前がゴールドで縫い込んであった。

　ＬＡタイムズ紙にナタリーはこう話す。「今年素晴らしい作品を作りながら、名前が上がらなかった女性たちを覚えておきたかった。私なりの目立たないやり方で」

　ちなみにその刺繍には『ハスラーズ』のローリーン・スカファリア、『フェアウェル』のルル・ワン、『ストーリー・オブ・マイライフ　わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ、『ア・ビューティフル・デイ・イン・ザ・ネイバーフッド』のマリエル・ヘラー、『クイーン＆スリム』のメリナ・マツォウカス、『ハニー・ボーイ』のアルマ・ハレル、『ポートレイト・オブ・ア・レディー・オン・ファイアー』のセリーヌ・シアマらの名が刻まれていた。

　ナタリーにとって女性監督への支持表明は今回が初めてではなく、２０１８年のゴールデン・グローブ賞式典で、最優秀監督賞のプレゼンターをロン・ハワードと務めた際、「こちらが全員男性のノミネート者です」と候補者を紹介していた。

　また、昨年には、女性が見た目で価値判断されるのが不満だとしてこう話してもいた。「女性として、ルックスのみで価値評価されることと常に戦っている。他人の眼差しや意見で定義されるなんて、とても軽薄なこと」「そして美とは、　つかの間のもの。時間に閉じ込めることが出来ないもの。蝶のように、はかない命ね」「意味ある生きるに値する人生を送るには、美に甘んじてはならないわ」　（ＢＡＮＧ　Ｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ／デイリースポーツ）