美貌の歌姫、逆転勝訴 盗作裁判「著作権保護として保証するほどオリジナルではない」
ケイティ・ペリーが「ダーク・ホース」を巡る盗作裁判で逆転勝訴を収めた。2014年にビルボードホット100で4週に渡りトップを飾った同曲。フレイムによる2008年のクリスチャンラップ「ジョイフル・ノイズ」の盗作とロサンゼルスの裁判所が判決、ケイティらに278万ドル(約3億円)の損害賠償金を支払うよう判決が下されていた。
賠償金の内訳は、ケイティ本人が55万ドル(約6000万円)、所属レーベルのキャピタル・レコ-ドが約130万ドル(約1億4000万円)、同曲に参加したマックス・マーティンらプロデューサー陣が25万3000ドル(約2800万円)、ドクター・ルークの制作会社KASZマネーが18万9000ドル(約2100万円)、さらにルーク本人にも6万1000ドル(約700万円)の支払いが命じられていた。
しかし今月17日(火)、クリスティーナ・A・スナイダー判事は、著作権を保護するほどのユニークさに欠けるとして、前述の判決を覆した。
スナイダー判事はこう述べている。「本件において『ジョイフル・ノイズ』の特徴的な要素である8分音符の繰り返しは、特に独創的なことでも珍しい組み合わせではないということは明白です」「保護されていない比較的同じような8分音符のパターンが、特定の音楽のジャンルでたまたま演奏されることは、著作権の保護として保証するほどオリジナルなものではありません」
当初、フレイムことマーカス・グレイの弁護団は、フレイム本人と2人の共同作曲者への賠償金として2000万ドル(約2億2000万円)を求めていた。
一方で敗訴当時、ケイティら被告の弁護士らは裁定額の36万ドル(約3800万円)に関して異議を唱えていた。
ケイティと「ダーク・ホース」6人の共同作曲者らは、「ジョイフル・ノイズ」について一度も聴いたことがないと主張していたものの、原告側はケイティが、教会やゴスペル音楽でキャリアを開始したと指摘するなどしていた。
また公判中、裁判所内で、その曲が流される予定だったが、スピーカーに不具合が起き、ケイティ本人が歌いましょうかと提案し笑いが起きた場面もあったという。「ダーク・ホース」は2013年のアルバム「プリズム」からのシングルカット。世界で1300万枚以上の売り上げを記録している。(BANG Media International/デイリースポーツ)