人気女優、16歳での性的虐待を告白「恐怖で身体が動かなかったの」
女優・タンディ・ニュートンが、若い頃、映画セットで経験した性的虐待について明かした。現在ドラマ「ウエストワールド」の新シリーズが話題のタンディはその当時まだ16歳だったという。
1990年作「ニコール・キッドマンの恋愛天国」のセットでの経験をタンディは、ザ・サンデー・タイムズ誌でこう語っている。
「私の父が飛行機で帰った夜にそれは起こったの。私は16歳で処女だった。何週間も心理的に警戒心を取り除くべく近づかれていたから、私は抵抗しなかった。恐怖で身体が動かなかったの。あれは性的虐待だった」
また、ほかにも酷い出来事があったそうで、「2度目のオーディションに呼ばれた時だった。監督から脚を広げて座るように言われたの。カメラはスカートの中が見えるように設置されていた。そして脚をひじ掛けに置くように言われ、私が話をするキャラクターのことを想像し、その人とセックスするのはどんな気分か考えるように言われたの。彼は監督だった。私はとても若かったから、それが普通なんだと思ったの」と続ける。
さらにタンディは、元大物映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインが今月第3級レイプと第1級性暴力の罪で禁錮23年の量刑を言い渡され現在服役中であることを嬉しく思うと同時に、セクハラはハリウッド全体の問題だと指摘する。
「彼はたった1人にしか過ぎない。この業界は若物を食い物にしている。あちこちでそれを見てきたわ。私が今悲しく思っているのは、私の身の上に起こった性的虐待自体ではなく、私の言うことに耳を貸さず、私を守る勇気がなかった人々のことなの。それらの人々に責任がある。ワインスタインの周りの人々、レイプ文化、沈黙させる風潮、それが一度は私を破壊したし、また今私を奮い立たせるものでもあるわ」(BANG Media International/デイリースポーツ)