スピルバーグ 新型コロナ禍対策のネット配信映画に「オズの魔法使い」理由語る
スティーブン・スピルバーグが、ネット上の映画クラブ発足に助力した。新型コロナウイルス感染拡大の中、自宅で過ごす人々の不安を紛らわせようとアメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)が開始した映画クラブの第1回作品にスピルバーグが「オズの魔法使い」を選んだかたちだ。
同団体の役員でもあるスピルバーグは、ウイルス感染拡大防止のため映画ファンの外出自粛を促すことを目的とした同新企画に協力。「やっぱりおうちが一番」という主人公ドロシーの言葉が有名な1939年の同名作をタイムリーに選出したというわけだ。
AFIのボブ・ガッザーレCEOは、声明の中で「AFIのゴールは、不安を超えて芸術の世界に住むことです」「私達の時代の最高の語り部であるスティーブン・スピルバーグが私達を導いてくださることを光栄に思います」と話した。
同企画は、毎日新たな映画が配信されるほか、ディスカッションを促す提案なども同時に掲載。自主隔離にある中でも体験を共有できるようになっている。
またスピルバーグは、ソーシャルメディアに動画を投稿。その中で「オズの魔法使い」を選んだ理由について「すでに観ていると思うかもしれませんが、もう一度考えてみて下さい。私達の歴史における現在、『やっぱりおうちが一番』以上に良いメッセージがありますか?」
「ですから『オズの魔法使い』を再発見してください。AFI.comから。私が常に愛してきたこの作品をあなたも愛してくれることを願っています。それでは『映画館』で会いましょう」と話している。(BANG Media International/デイリースポーツ)