ミステリアスなボンドガールが「MeToo」運動を批判…偽善に満ちている?

 「007」シリーズ最新作「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」でボンドガールを演じている、フランス出身女優のレア・セドゥが、「MeToo」運動は偽善行為に満ちていると批判している。レアは、女性がこの運動を利用して性的不品行の被害体験を口にすることで注目を浴びようとしており、加害者の男性を赦すことこそ真のヒーローだと考えているという。

 レアは英版ハーパーズ バザー誌5月号に語っている。

 「偽善行為が溢れている。みんな自覚していたし!彼女たちは便乗しながら『はい、私は被害者です』と言って、今はヒーローになっている。おかしすぎる!私にとって、ヒーローとは赦し。赦しこそ必要でしょ?」

 さらに、この運動をきっかけに撮影現場で女性と仕事をする際、男性は戦々恐々としているとレアは見ているそうで、女性たちは男性差別にも敏感であるべきとして、「フェミニストでいることって良いけど、マスキュリストでもあるべきよ。その反対もね。男性はフェミニストでいるべき。お互いにサポートし合わないと」と述べた。

 さらに差別的発想や偏見を含む表現や態度をより中立的にしようというポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)については「分類されたくないから、ポリコレは嫌。それに道徳も嫌い。決めつけだから。今世の中は完成されすぎなほどで、私にとって非常に恐ろしくもある。失敗をする自由もないし」と続けている。

 また恋人のアンドレ・マイヤーとの間に息子がいるレアは、女性であるが故に成功から遠ざかると思ったことはないという。

 「昔の女性たちにとって本当に悩みの種だったのでしょう。私は男性より劣っていると感じたことはないけどね。自分が女性だから何かできないなんて考えたこともないもの」(BANG Media International/デイリースポーツ)

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