タラちゃん、前日譚の企画も…年齢を理由に流れる
俳優マイケル・マドセンが『レザボア・ドッグス』と『パルプ・フィクション』のクロスオーバーとなる前日譚をクエンティン・タランティーノが企画していたことを明かした。その作品には、スクリーン上では出会ったことがないものの、タランティーノが兄弟だと認めていた『レザボア・ドッグス』でマイケルが演じたミスター・ブロンドことヴィック・ベガと『パルプ・フィクション』でジョン・トラボルタが演じたヴィンセント・ベガが登場する予定だったという。
マイケルによると同作品では、後に『パルプ・フィクション』でヴィンセントが言及することとなるアムステルダムの裏社会を舞台に描かれるはずだったそうだ。
マイケルはザ・ハリウッド・レポーターにこう語っている。「僕ら2人が別々の州にある刑務所から出所したところから始まるはずだったんだ。それで僕らはアムステルダムでクラブを開くんだ」
当初、1990年代後半に公開を目指していた同作だったが、2人が演じるキャラクターはどちらもそれぞれの作品の中で殺されてしまったので、前日譚にならざるを得なかった。しかし再び同じ役を演じるにはマイケルもトラボルタも歳をとり過ぎてしまったことを理由に実現することはなかった。
一方でタランティーノは若手俳優2人を起用して企画を実現するアイデアを提案していたという。『キル・ビル』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などタランティーノ作品の常連であるマイケルは、「ヴィックとヴィンセントの双子が彼らの兄弟の死をきっかけに出会うというアイデアを彼は思いついていたんだ。とても複雑だったけど、クエンティンが一旦一つのアイデアを話し合めると、話はとても簡単に進んでゆくものなんだ」と続けている。(BANG Media International/デイリースポーツ)