伝説的ジャズドラマー、ジミー・コブ氏が死去 91歳、数々の名作に参加
故マイルス・デイビスのドラマー、ジミー・コブ氏が肺がんのため死去した。91歳だった。ジミーの妻、エリーナ・ティー・コブさんが、夫が24日にマンハッタンの自宅で息を引き取ったと公表している。
ジャズトランペッター、マイルスのグループ、ファースト・グレート・セクステットのメンバーでもあったジミーは、マイルスの代表作と言われている1959年のアルバム「カインド・オブ・ブルー」でも自身が30歳の時にドラムを担当していた。
1991年に他界したマイルスだけでなく、ジミーはビリー・ホリデイ、ダイナ・ワシントン、パール・ベイリー、ディジー・ガレスピー、サラ・ヴォーンなど数多くのミュージシャンのドラムを担当した。
ここ2年ほど闘病生活を送っていたジミーの全体観的治療法の費用を得るため、娘のセレーナは今年初めにクラウドファンディング「ゴーファンドミー」にて寄付を募り、約10万ドル(約1080万円)を集めていた。
昨年にはジミー本人が、ドラマーになった経緯についてこう語っていた。
「やりたいのはドラムなんだって気づいた。そして、ドラムの演奏方法を十分身につけた時、これこそ自分の人生でずっとやっていくことなんだって思った」
そんなジミーの訃報に対し、ジャズドラマーのジャック・ディジョネットはフェイスブックに、「偉大なるジミー・コブのご家族に心からのお悔やみを申し上げます。マイルス・デイビスの『カインド・オブ・ブルー』でのジミーの演奏に感銘を受け、それ以来ファンでした。ジミーは素晴らしい音楽のレガシーを残してくれて、それは今後もずっと残り続けるでしょう。安らかにお眠りください」と言葉を寄せている。(BANG Media International/デイリースポーツ)