グラミー賞、黒人アーティストの音楽を示す「アーバン・コンテンポラリー」部門を改名
グラミー賞が黒人アーティストによる音楽を示す「アーバン」という用語の使用を取りやめることを発表した。ザ・レコーディング・アカデミーは、来年度の式典から「最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム部門」を「最優秀プログレッシブR&Bアルバム部門」と改名する。
広報担当は「この変化により、R&B部門における曲やパフォーマンスの功績や特徴をより正確に定義することもできるようになります」と説明している。
今年の式典では、リゾがデビューアルバム『コズ・アイ・ラヴ・ユー』で同部門を受賞していた。
先日にはユニバーサル・ミュージック・グループ傘下のリパブリック・レコーズが、「アーバン」という用語を今後使用しないことを発表していた。ドレイクやアリアナ・グランデなども所属するアメリカで最も影響力を持つレーベルとして知られる同社は、部署や役職名、音楽のジャンルを表現するために「アーバン」という用語を使用しないとしている。
同社はその際出した声明でこう説明している。
「『アーバン』という言葉は、ブラックミュージックを定義するために使い始められた歴史的な改革を根本としています」
「私たちの多くの歴史同様、アーバンという用語はもともと、ネガティブな意味を持つものではありませんでした。しかし、時が経つにつれ、アーバンという用語の意味は変化し、音楽業界の多くのジャンルに所属する黒人アーティスト、従業員、音楽そのものを包括する表現となっていました」
そして、理想的な業界を今後形成していくうえでとても重要な変化であるとして、同業者にも同様の決定を促していた。 (BANG Media International/デイリースポーツ)