ケネス・ブラナー『アルテミスと妖精の身代金』は『ゴッドファーザー』にインスパイア

 俳優のケネス・ブラナーは『アルテミスと妖精の身代金』のメガホンを取るにあたり、『ゴッドファーザー』を参考にしたという。オーエン・コルファーによる小説の映画化に取り組んだブラナーは、両作品の類似性を見出したそうだ。

 ブラナーはシドニー・モーニング・ヘラルド紙にこう語っている。

 「僕らに影響を与えた物語というのは、マイケル・コルレオーネのものなんだ。彼は徐々に一家のビジネスを知り、自分にもできるのか、継ぎたいのかという疑問に直面するんだ」

 「違いは、薬物や恐喝を扱わないってことなんだ。この賢い男の不正商売は、妖精の国から宝物を盗むことだ。その上、彼はまだ12歳なんだよ」

 一方でブラナーによると、ディズニーはフェルディア・ショー演じるアンチヒーローが主役となる映画に疑問を抱いていた部分もあったという。

 「彼が良い奴として始まることは分かっている。でもそれから、彼が悪の道に走るんだ。この物語が中盤に入るころには、オーエンが話しているようなボンドの悪役ジュニア版が目の前で作り出されるんだ」

 「あと言っておくべきことは、ディズニーはアンチヒーローの登場にとても興奮していた一方で、そんなヒーローと繋がる方法を見つける必要があると考えていたことだ」

 「常に彼にシンパシーを感じるわけでも、常に好きなわけでもないが、彼を理解する方法を見つける必要があるとね」

 またブラナーは、自身の監督作『マイティ・ソー』の登場人物ロキからもインスピレーションを受けたと明かした。 (BANG Media International/デイリースポーツ)

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