『マトリックス』の撮影監督、続編に不満 故有名監督を「掘り起こして殺してやりたい」
『マトリックス』で撮影監督を務めたビル・ポープは続編に不満があるようだ。第1作を気に入っているというポープだが、前作ほどの評価を得られなかった2003年公開の続編『マトリックス リローデッド』と『マトリックス レボリューションズ』の製作時にはプレッシャーを感じていたという。
ロジャー・ディーキンスのポッドキャスト番組『チーム・ディーキンス』でポープはこう語っている。「第1作での経験は良かったけど、残りの2本は良くなかった。全く自由がなかったんだ。皆が注目しプレッシャーも凄かった」「自分の心には、不満があった。別の方向で行くべきではと思っていた。抵抗や個人的な問題がかなりあったけど、正直に言う。あれは僕にとっても誰にとっても最高な出来事とは言えなかった」
『ベイビー・ドライバー』や『アリータ: バトル・エンジェル』など数々の作品に携わってきたポープは、ラナとリリー・ウォシャウスキー姉妹が故スタンリー・キューブリックの本を読み、出演者を疲弊させるのを良しとしたとして、「ウォシャウスキー姉妹は、スタンリー・キューブリックのこの本を読んだことがあって、『役者はすり減るまで自然な演技をしない』って言っていた。だから90カットしようって!スタンリー・キューブリックを掘り起こして、殺してやりたいよ」と怒りを露わにした。
最新作となる「マトリックス」シリーズ第4弾には参加しないというポープだが、ピーター・ジャクソン監督作「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのように厳しい撮影スケジュールが続編に影響したと感じているという。(BANG Media International/デイリースポーツ)