“ラブコメ”に主演俳優が異議!?「これは性や成長する男の映画…35歳の成人物語」
ウィル・フェレルは当初、映画『ウェディング・クラッシャーズ』(2005年)の出番はなかったそうだ。ヴィンス・ヴォーンやオーウェン・ウィルソンらが出演する2005年公開の同作にチャズ・ラインホルド役で終盤にカメオ出演しているウィルだが、実は同キャラクターは登場しないはずだったと監督のデヴィッド・ドブキンは明かしている。
ドブキンはエンターテインメント・ウィークリー誌でこう振り返っている。
「ヴィンスとオーウェン、そして僕で、撮影前に3週間くらいかけて脚本に取り組んだ。僕らはいくつかの場面を手直ししたり、アドリブを加えたり、書き直す場面もあった」「このシーンは映画の中にはなかったんだけど、オーウェンが『僕らが葬式を壊したら面白くない?』って言っていたんだ」
「あのオープニングのモンタージュではあまりフィットしていなかった。その後、行き詰りがあって僕はこう言った。『オーウェン、チャズに会いに行くのはどう?このチャズって男について話していたけど、劇中に現れないよね』」
「この男のところに行ってアドバイスを貰い、葬式をぶっ壊すってのはどうかな?ダークで最悪な心境だけど、彼と出掛けるんだ、葬式にね。で、全てが間違っていると感じ、友人のそばにいるべきだと気づく」
「それでオーウェンがあのシーンを書いたんだ」
本作は、結婚式をぶち壊すオーウェン演じるジョン・ベックウィズとヴィンス演じるジェレミー・グレイの2人組の物語で、アメリカでは2億ドルの大ヒットとなった。だが、マーケティング関係者は当初、ラブコメとして宣伝することに悩んだという。
「撮影を終えて、宣伝キャンペーンになって、彼らが『これをどう売ればいいのか分からない』と言っていたのを覚えているよ」
「ラブコメ風に彼らは編集していたんだけど、僕は『それは正しくないね。これは性や成長する男たちの映画なんだ。35歳の成人の物語だよ』って」(BANG Media International/デイリースポーツ)