カニエ・ウェスト「娘を殺しそうになった」選挙集会で涙ながらに演説

 カニエ・ウェスト(43)が大統領選に向けた選挙集会で、妻キム・カーダシアン・ウェストとの第1子について語った際、涙を流した。18日、サウスカロライナ州ノースチャールストンで初の選挙集会を開催したカニエは中絶に関して話をした際、長女ノースちゃんを妻が妊娠した際、中絶を考えたことを明かした。

 何度も「娘を殺しそうになった」と繰り返したカニエはこう語った。「聖書には、あなたは殺してはならないと書かれている」「恋人が泣き叫んで電話してきた日を覚えてる。その時『キム・カーダシアンにエイズをうつしてしまったなんて言わないでくれ』と思った」「すると、彼女は『妊娠した』と言った。そして私は『イエス』と言ったが、彼女は『ノー』と言い、泣きながら『医者にいかないと』と言っていた」「そこから1カ月、2カ月、3カ月と、その子を産まないことについて話した」「彼女は飲んだら終わり、赤ん坊はいなくなるという薬を持っていた」

 そして、この話を明かすことを妻は喜ばないかもしれないと言いつつ「私は『この子を育てよう』と言った。50歳になっても子供がいない人がいるのは知っている」「だから、このスピーチの後に妻が私と離婚したとしても、彼女がノースをこの世に誕生させてくれたことは変わらない。私が望んでいなかった時でも」「彼女は立ち上がり、あの子を守ってくれた」と続けた。

 現在では妻との間に計4人の子を持つカニエはまた、今は亡き母ドンダさんが自分を妊娠した際、父親から中絶を要求されていたと明かし、「母が私の命を救ってくれた。父が多忙過ぎるという理由で、カニエ・ウェストは存在していなかったかもしれないんだ」と話した後、「私は娘を愛してる」と叫んだ。

 さらには、元奴隷で奴隷解放運動家のハリエット・タブマンに言及。「彼女は実際に奴隷を解放したことなどなかった。奴隷を別の白人の所へ働きに行かせただけだ」と発言すると、観衆からは不満の声も挙がった。

 カニエは今月はじめ、11月に行われる大統領選にバースデー党から出馬する意向を突如明らかにしていた。(BANG Media International/デイリースポーツ)

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