ボンドガール『007』撮影中に死を覚悟「今日は私の命日。今日死ぬんだ」
女優オルガ・キュリレンコは、『007 慰めの報酬』の撮影中に死を覚悟したという。2008年公開の同作でボンドガールのカミーユを演じたオルガだが、ダニエル・クレイグとの海でのスタント撮影が怖かったと振り返っている。
オルガはシネマブレンドにこう回想している。
「『今日は私の命日。今日死ぬんだ』って思ったのを覚えている。作品が作品なだけにとても激しかったし、リアルだった」
「『これはCGだな』って思うだろうけど、違うわ。私たちはボートに乗って、他のボートが真っすぐ私たちを追いかけてきたの。基本的に、超高速で向かっていくしね。水中を飛んでいた」
また、撮影中にスタッフから危険性を注意されたという。
「スタントコーディネーターが来て、私を見ながら『オルガ、僕らは真剣なんだ。掴むのは大丈夫だよね?何があっても自分の命のために掴んでいてくれ。衝撃はとても強いから、水の中に投げ出されるかもしれない。だから、何があってもしっかり掴まっていてくれ、いいね。僕を見て、これはとても大切なことなんだ』って言ったのを覚えている」
「『これはリアルなんだな』って思った。あのボートが本当に私たちを直撃するんだからね。モーションキャプチャーじゃなくて、リアルなんてね。『ワオ』ってなった」
そんなオルガは、撮影中に恐怖を感じたものの、自分の演技に集中することにしたという。
「怖かったけど、演技しないといけなかった。会話をしていて、彼に何かを叫んだと思う」
「あの時点で、演技するというより全部リアルであった方が良かった。本物の危険があって、怖がる演技なんてする必要なし。実際危なかった」(BANG Media International/デイリースポーツ)