注目の二世俳優、主演作で監督に“嘘”をついて撮影
俳優のジョン・デヴィッド・ワシントン(36)は、高所恐怖症であることを隠して米映画館の再開第1弾大型作となった主演作『TENETテネット』の高所シーンに挑んだそうだ。
9月に日本公開の同作の1シーンをインドのムンバイで撮影する際、監督のクリストファー・ノーランに嘘をついたとジョンは認めている。記者会見の中でジョンはこう振り返っている。
「ムンバイで撮影していた時、バルコニーを飛び越えるシーンがあった。でも僕は高いところは苦手なんだ」
「だから勇気を振り絞り、芸術のためジャンプした。それ以外のテイクは楽しんでやることが出来たけどね」
俳優達は、恐怖に関しては嘘をつくことが多いと考えているという。
「ほとんどの俳優は、そんな経験があるだろうね。『馬に乗れるか』って聞かれれば、『もちろん、馬に乗れる』って答える。そして後でどうにかするんだ」
「クリストファーは、あの夜僕に対してとても忍耐強かったよ。だから、ノーランさん、あなたにとても感謝している。普段僕は指示に従うのが得意なんだけど、あの夜、あのシーンだけは難しいものだった。でも僕達はやり遂げた」
ジョンは名優デンゼル・ワシントンと女優ポーレッタとを両親に持ち、本作が『ブラック・クラズマン』(18年)以来の主演作となる。ほかにもロバート・パティンソン、マイケル・ケイン、ケネス・ブラナーと豪華キャストが名を連ねる同新作には、格闘シーンが多くあったため、厳しいリハーサルが必要とされたという。
セントルイス・ラムズに所属し、アメフト選手として活躍した過去を持つジョンは、自身のスポーツ経験が役立ったと振り返る。
「アメフト選手だったから、リハーサル、練習、そして本番っていう流れを体得しているんだ」
「アマチュアは上手く出来るまで練習し、プロは失敗しないようになるまで練習するって言うだろ」と話していた。(BANG Media International/デイリースポーツ)