英国の香水ブランド、中国向け広告で削除した黒人俳優ジョン・ボイエガに謝罪
ロンドン発の香水ブランドを展開するジョー・マローンが、自社の広告から、「スター・ウォーズ」の脱走兵フィン役などで知られる黒人俳優のジョン・ボイエガをカットしたことを謝罪している。ジョンが考案、監督、出演した広告を中国向けに削除修正したことについて声明を発表したかたちだ。
「(中国にて)ジョン・ボイエガの広告から本人を削除したことを深くお詫びします。ジョンは素晴らしい展望と統率力を持った類まれなるアーティストです。その映像の核にはジョンの個人的経験があり、手を加えるべきではありませんでした」
昨年発表されたオリジナル広告では、ジョンが地元ロンドン南部のペッカム地区を歩き、馬に乗り、家族と過ごす姿が捉えられていたが、中国向けに修正された広告にはジョンの代わりに中国の人気イケメン俳優リウ・ハオランが起用され、多文化の象徴だった出演者たちは削除、全ての黒人キャストが消えることとなっていた。
同ブランドからの声明はこう続く。
「今回の事態が痛ましく、気分を害するものであったことを認めます。我々はジョンを尊敬し、世界中の協賛者やファンの方々をサポートしていきます」
「この間違いを厳重に受け止め、ブランドとしてより良い方向へ前進していく所存です」
一方、ジョンは最近、「スター・ウォーズ」シリーズで経験した人種差別についてこう話していた。
「黒人キャラクターをシリーズ中で実際より重要な役として宣伝した後で、それを脇に追いやるようなことはしないで欲しいとディズニーに言いたい。良くないよ。これだけは、はっきり言う」
「人種という面で、あのシリーズの中で独自の経験を持っているキャストは僕だけだった。こんな扱いをされると怒りがわくよ」
(BANG Media International/デイリースポーツ)