リンキン・パークがレア曲「ピクチャーボード」をリリースする。以前からファンの間では知られていた同曲はデビューアルバム「ハイブリッド・セオリー」の２０周年記念特別盤に収録、遂に公式発表されるかたちとなった。

　今月２４日にリリース２０周年を迎える同作のリイシュー盤に関するヴァーチャル記者会見でマイク・シノダはこう話している。

　「ファンは『ピクチャーボード』を１９年か２０年ぐらい知っているよ。その存在をね。でもそれが実際どんな音なのかは知らなかったんだ」

　そして同曲のリリースにはサンプリングで使ったバリー・ホワイトのドラム音に対する許可が必要だったとマイクは続けた。

　オフィシャルリリースされていないにも関わらず、ファンの間で人気が高い同曲についてマイクは「たくさん曲なんてあるのに、なぜこの曲が注目されるんだろう。聴いたこともないのに」と首をかしげる。

　同バンドが　ＸＥＲＯという名称だった頃に作曲されたもので、ヴォーカルはマーク・ウェイクフィールドが担当、後にフロントマンとして参加した故チェスター・ベニントンがレコーディングし直している。

　ギターのブラッド・デルソンは同曲で初めてチェスターの歌声を聴いたそうでこう回想していた。

　「俺の記憶は全くもって間違っているかもしれない。可能性は高いな。でも聴いた後、俺は確かこう言ったんだ。『なあこいつ（チェスター）をどう思う？この録音を俺たちに送ってきたけど』って。喜びで泣いたわけでじゃないけど、その寸前までいった。『ワオ。これって何なんだろう』って。奴はとても小さくか弱い声で詞を歌い、あらゆる音色とハーモニクス、ヘヴィーなパートで倍音をあやつる。俺はただひれ伏した。で、全員で『この男に会おう』ってなった」

　「ハイブリッド・セオリー：２０周年記念盤　スーパー・デラックス版ボックス・セット」には１９９９年にレコーディングされた「シー・クドゥント」のデモなど未発表曲１２曲も含まれており、９日に発売予定だ。（ＢＡＮＧ　Ｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ／デイリースポーツ）