虐待的行動を告発された有名監督、コロナで降板?「バンデミックの中で…」
ジョス・ウェドンが脚本・監督を務めていた新ドラマ『ザ・ネバーズ』から降板した。ウェドンは、自らが発案した「ヴィクトリア朝時代のイングランドを舞台に、若い女性グループが繰り広げられるスーパーヒーローもの」とされる新番組をHBO向けに制作していたが、疲労困憊し、コロナ禍による限られた状態での制作という「挑戦」を受ける気になれないとして、番組離脱を決めたことを発表した。
降板にあたりウェドンはこう説明している。
「今年の予測不能な挑戦が私の生活や見解に、今まで想像したこともないようなかたちで影響を及ぼしました。『ザ・ネバーズ』の企画や制作は楽しいものでありましたが、前進するために必要な責任の大きさと、世界的なパンデミックの中でこのような大作を手掛ける身体的な挑戦は、仕事に悪影響を出すことなく私が取り組める範囲を超えていることに気づきました」
「私は本当に疲れ切った状態なので、楽しみな変化を迎えそうな自分の人生にエネルギーを向けるため、番組を降板します」
一方で、HBOは制作が続行され、来年の夏に放送開始予定であることを発表している。
今回のウェドン降板については、監督作『ジャスティス・リーグ』(2017年)の出演者であるレイ・フィッシャーが先日、製作時におけるウェドンの撮影での振る舞いを「最悪で虐待的、プロ意識に欠けており、完全に受け入れ難いものだった」とツイッター上で批判・告発したことで、ワーナー・ブラザースが調査を進めている事実が背景にあるのではないかと見られている。(BANG Media International/デイリースポーツ)