人気兄弟グループ 大ヒットでバランス変動「彼は囚われちゃった」

 歌手のバリー・ギブ(74)にとって、ビージーズの絶頂期はまるで「ハリケーンの目の中」にいたかのようだったという。バリー、ロビン、モーリスのギブ3兄弟で組まれた同ボーカルグループは、60年代後半に世界的に有名になり、バリーは当時、自分たちが名声と成功のプレッシャーに対応する準備ができていなかったことを明かした。

 「名声があり、超名声があり、それによって破壊される可能性があるんだ」

 「自分の視点を失い、ハリケーンの目の中にいて、そこにいることすら分からない。そして、明日がどんなであるかが分からない。今、自分たちが作ってる作品がヒットするかどうかも。それに、僕たちはまだ子供だったんだ。忘れないで欲しい」と説明している。

 1967年作のシングル『マサチューセッツ』が世界中のヒットチャートでトップに上りつめたものの、ロビンがリードボーカルを務めたそのレコードの成功は、グループ内のバランスを変動させたそうで、ハリーはガーディアン紙にこう続ける。

 「有名になる前が、僕たちの人生で最高の時期だったよ」

 「競争がなくて、誰が何を歌うかは関係なかった。でも『マサチューセッツ』で最初の全英1位を取ったとき、ロビンがリードを歌ってて、彼はそれに囚われちゃったんだと思う。それ以来、自分以外がリードを歌うべきじゃないと感じてたようだけど、グループはそういう体制になかったんだ」

 「僕たちは皆、曲を持ち込んでて、アイデアを持ってきた人がその曲を歌ってたからね」

 ロビンは2012年5月に、大腸癌によって引き起こされた肝障害と腎不全により他界している。

 一方、同グループはある時期に、故マイケル・ジャクソンと一緒に曲作りをしていたことがあったが、未発表に終わったという。

 「僕たちは一度、何日間もラウンジで過ごした事があって、ただ楽しんでたんだ。実際に曲を書いていたわけではなくね。一曲だけ『オール・イン・マイ・ネーム』というのが出来上がったけど、真剣にじゃなかった」

 「マイケルは、拘束されていた法的事情から逃れようとしていたんだと思う。誰が自分の友人なのか分からなくなってたから、何かを共有できそうな人々を訪ねていたよ」と振り返った。(BANG Media International/デイリースポーツ)

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