英語版「ラピュタ」「ポニョ」にも声で出演 アカデミー賞女優が94歳で死去
クロリス・リーチマンが死去した。94歳だった。映画やテレビの世界で活躍し、1971年作「ラスト・ショー」ではアカデミー賞を受賞していたクロリスが26日、カリフォルニア州エンシニータスの自宅で息を引き取った。自然死だったという。
クロリスの長年のマネージャー、ジュリエット・グリーン氏はこう声明を発表している。「私たちの世代で最も恐れ知らずの女優のひとりであるクロリス・リーチマンと一緒に仕事ができたことを名誉に思います。クロリスのような人はほかにはいません。クロリスはひとつのまなざしで、心を打ち砕くことも『涙が頬をつたうまで』笑わせることもできました。彼女が何を言って何をするのか分かることはありません。そういった予測のできないところが、彼女の比類なき魔法の一部だったのです」「クロリスは子どもや孫たちを非常に愛していました。人生を通して菜食主義者で、動物権利擁護の情熱的な賛同者でした。遺族はPETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)もしくはラスト・チャンス・フォー・アニマルズへの寄付をお願いしています」
クロリスは1970年から75年にかけて、人気シットコム「メアリー・タイラー・ムーア・ショウ」に出演。1974年と75年にはプライムタイム・エミー賞コメディー部門助演女優賞を受賞したほか、同ドラマのスピンオフ番組「フィリス」でもゴールデン・グローブ賞ミュージカル/コメディー部門女優賞に輝いている。その後も「マルコム in the Middle」などの多数のドラマへ出演し、さらなるエミー賞の数々を獲得した。
映画においては「ラスト・ショー」でアカデミー賞助演女優賞を受賞したほか、宮崎駿監督による2008年作「崖の上のポニョ」や1986年「天空の城ラピュタ」の英語版に声で出演した。
他界直前まで仕事を続け、昨年の「ザ・クルーズ:ア・ニューエイジ」への声の出演を含む複数の映画に出演していた。(BANG Media International/デイリースポーツ)