クイーンの初期未発表音源はフレディ・マーキューリーの歌声も未完成?
クイーンの初期音源がリリースされるようだ。インペリアル・カレッジ・ロンドンでのライブ音源がそれで、ブライアン・メイ曰く数年前までその存在すら知らなかったという。
「このテープで何をしようかって話し合っているところさ。数年前の僕らは頑固に『この頃の粗野な僕らを誰にも聴かせるべきじゃない』って感じていた」「けど今になって、人生の立ち位置も変わり、それが許せると思い始めた。あの頃の自分たちを恥ずかしいと思わなくなったんだ。世界に歯向かっていた頃の自分たちをね」とブライアンはクラシック・ロック誌に語る。
一方でフロントマンだった故フレディ・マーキュリーの歌声は、まだ全盛期のパワフルさには至っておらず、彼を思うとリリースを躊躇する気持ちもブライアンにはあるという。
「フレディにはあらゆる意志やカリスマ、情熱が既にあったけど、あの声を生み出す機会はまだなかった。だから少しためらいもあるんだ。フレディがあのステージでの自分の声を聴いて嬉しいのかを思うとね」
「でもおかしなことに、彼が生きていて、今ここに座っていたら、僕と同じことを言っていたと思う。『ああ、僕らはガキだった』ってね」
そしてフレディと引退したジョン・ディーコンのいない中、昨年結成50周年を迎えた同バンドについて、ブライアンは「皆が自分のしたいやり方で祝えばいい。僕らは、ここにいて生きていること自体が祝福だよ」と話す。ロジャー・テイラーは「僕らがどれだけ大昔からいるかなんてことに注目を集めたくなかったからね」と続けた。
一方、ボーカルにアダム・ランバートが参加するクイーン+アダム・ランバートの新作についてロジャーは、「まだ仕上がってはいないけど、新曲をレコーディングしたんだ。とてもいいよ。タイトルは思い出せない。確かまだ何にしようか話し合っていたところだね」と明かした。ニューアルバム制作について聞かれると「曲を作るのは素晴らしいし、ないとは言わない。アダムも『君たちが何か僕に歌って欲しいものがあればいつだって』と言っているし、彼ら2人が何かやろうとなれば、僕も参加するよ」と答えている。(BANG Media International/デイリースポーツ)�