ビートルズのポール・マッカートニーの次女で、デザイナーのステラ・マッカートニーが（４９）、他ブランドの廃棄素材も使って服を作ってゆくつもりだという。最近、過去のシーズンで残ったものを利用したサスティナブル・コレクションを発表したステラだが、今後は、他のファッションブランドからも残った素材を集め制作してゆきたいそうだ。

　ヴォーグ誌にステラはこう話す。「これらの作品の多くは限定版。無くなったら、それでおしまいとなるから。馬鹿な真似だと思われてもいいわ。私は地球を救うの。だから他の人の廃棄素材も見つけなければね」

　先日ステラは、リサイクル素材のフリース、ランジェリーと水着が融合した「ステラウェア」、新しいリサイクル可能なチェーンがあしらわれたビーガンの「ファラベラ」バッグなどを含む、２０２１年プレ・フォール・コレクションをローンチした。

　またステラは昨年、レーベルの新しいガイドラインと原則を定めたＡ-Ｚマニフェストを発表、同ファッションハウスが、廃棄物ゼロで素材を再利用する環境に優しい企業を目指し取り組んでゆく意向を明らかにしていた。

　それぞれのアルファベット文字は、ステラの親友である美術家ジェフ・クーンズ、写真家ウィリアム・エグルストン、母親の故リンダ・マッカートニーといった、世界的なアーティストからインスピレーションを得ているという。ステラは「Ａは説明責任（Ａｃｃｏｕｎｔａｂｌｅ）、Cは意識（Ｃｏｎｓｃｉｏｕｓ）、Ｏはオーガニック（Ｏｒｇａｎｉｃ)、Ｖはビーガン(Ｖｅｇａｎ)よ」と説明した。

　さらに同マニフェストについて、「ロックダウン中、ファッションについて、私たちが愛し、知り、信じている定義を言葉にしてみたの。ステラ・マッカートニーのA to Zよ。永遠に大切にできるような、最高に好ましくて持続可能なファッションを常に制作すると同時に、私たちの価値観、私たちがしていること、そして私たちが行きたい場所に責任を持つ指針となるアルファベットになったわ。要するに、このマニフェストは私たちが誰であるか、そして私たちが誰になりたいかを反映しているの」と語った。（ＢＡＮＧ　Ｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ／デイリースポーツ）