学園ドラマ出演者、水死した共演者を偲ぶ 主演キャストのうち既に3人が死亡

 大ヒットドラマ『glee/グリー』のキャストが、2021年度GLAADメディア・アワードで、昨年他界した女優ナヤ・リヴェラを追悼した。中傷と闘うゲイ&レズビアン連盟GLAADが主催したその式典の中で歌手で女優尾デミ・ロヴァートは、ナヤが演じたサンタナ・ロペスという役柄は「カミングアウトしていないクイア(性的少数者)な女の子達にとって革新的だった」と称えた。

 ナヤ扮するサンタナの恋人ダニ役として同ドラマに短期間出演していたデミは、こう語った。

 「とても大変な1年だったということは言うまでもありません」

 「私にとって特に辛かったのは、友人ナヤ・リヴェラを亡くしたことです。『glee/グリー』でナヤのガールフレンド、ダニを演じることができた機会をこれからもずっと大切に思い続けてゆくことでしょう」「ナヤが演じたキャラクター、サンタナ・ロペスは、当時の私のようにカミングアウトしていないクイアな女の子達にとっては画期的でした。彼女の野心、そして成功に世界中のラテン系の女性達が刺激を受けたのです」

 「それが『glee/グリー』のような番組の力です。そしてLGBTQの若者達、あなたたちにもその力があります」

 「私達の力を使い、平等法を前進させましょう。サンタナ・ロペスがカミングアウトしてから10年が経ちます。この10年間で10代のLGBTQの子たちが成し遂げたことを見てください。そして、これからの10年で彼らが出来ることを想像してみてください」

 またZoomを通してジェーン・リンチ、ダレン・クリス、クリス・コルファー、アンバー・ライリー、ケヴィン・マクへイル、ヘザー・モリス、ジェナ・アウシュコウィッツ、マシュー・モリソンといったキャスト陣も登場、昨年7月に33歳の若さでカリフォルニア州ベンチュラ郡の湖での事故により溺死したナヤを偲んだ。

 スー・シルベスター役を演じたジェーンは、最初ナヤの演技力に圧倒されたとして「ナヤがレギュラーとしてキャスト入りした時のことを覚えています」「彼女はダンサーでした。可愛らしく素晴らしいダンサーだとは思っていましたが、(『glee/グリー』のクリエイターの)ライアン(マーフィ)が彼女にセリフを与え始めた時には『この子は凄い』って私は思いました」と当時を振り返った。

 『glee/グリー』の出演者は、フィン役のコーリー・モンテースが2013年に薬物の過剰摂取で31歳の若さで急逝。パック役のマーク・サリングは児童ポルノ所持容疑の罪を認め判決待ちだったが、2018年1月に35歳で自ら命を絶っている。(BANG Media International/デイリースポーツ)

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