英王室夫妻のチャリティ団体、P&Gと契約 「声をくみ取る」と約束

 ヘンリー王子夫妻のチャリティ団体、アーチウェルがプロクター&ギャンブル(P&G)と数年に渡る契約を締結した。一般消費財メーカーとして最大規模の同社と組み、ジェンダー不平等の問題に取り組み、体系的な文化の変革を目指すという。

 同チャリティのウェブサイトにはこう記載されている。「アーチウェル・ファウンデーションはコミュニティ、そして他人への慈悲からの行動を通して、体系的に文化を変えることが出来ると信じています」「このサービスを通して、より思いやりに満ちたコミュニティを作ることを目的にアーチウェル・ファンデーションは本日、プロクター&ギャンブルと数年に渡る契約を締結したことを発表します」

 そしてヘンリー王子とメーガン妃は、思春期の少女達の「視点や経験が、様々な決断がされる場で聞かれる」ようにすることで少女達の「声をくみ取る」ことを約束した。

 一方P&Gはこう声明を発表している。「我々もまたアーチウェル・ファンデーションや創設者のサセックス侯爵夫妻が掲げる任務に感銘を受けています。コミュニティ、他者への思いやりの行動を通して、体系的に文化を変えることで、誰もが恩恵を受けることができるのです」

 夫妻は先週末、同社が協賛していたグローバル・シチズン主催のVaxライブ・コンサートに参加、世界のリーダーらに新型コロナワクチン接種の公平分配を訴えていた。

 ジレット、パンテーン、オーレイ、タンパックスといったブランドを展開するP&Gだが、実はメーガン妃は幼少の頃から繋がりがある。1993年当時11歳だった妃は、同メーカーの「アメリカ中の母親が油まみれの鍋やフライパンに手こずっている」と謳ったCMについて、スカイ・ニュースによるインタビューで「このCMが流れた時、私のクラスの男子がこう言ったんです、『キッチンが女の住処だと』と」と怒りを露わにしていた。この少女メーガン・マークルの発言後同メーカーはそのキャッチフレーズを、「アメリカ中の母親」から「アメリカ中の人々」に変更するに至っていた。

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