鬼籍に入ったミュージシャンの元恋人、財産の一部を受け取ることで裁判争いに決着

 英国出身のシンガーソングライターのジョージ・マイケルの恋人が、遺産の一部を受け取ることで遺族と和解に至ったという。1996年から2011年までジョージと交際していたケニー・ゴスは、2016年のジョージの他界後、遺書に遺産の受取人として自身の名前が記されていなかったことで裁判を起こしていた。

 遺書の作成時のジョージが「正気でなかった」として、月1万5000ポンド(約230万円)を求めていると言われていたゴスは、ジョージの弁護士と姉イオダさんとの間で和解に至ったザ・サン紙は報じているが、その内容については明らかになっていない。

 ジョージの妹であるメラニーさんが、ジョージの死からちょうど3年後となる2019年の12月25日に他界して以来、その遺産もイオダさんが相続したと言われている。ゴスは、ジョージの面倒を見るために、自身が仕事をやめたとして、ジョージからの支払いを受ける権利があると主張していた。

 訴訟を起こした当時、関係者はこう話していた。「ジョージと過ごした最後の期間、ケニーは実質上、主夫の役割を果たしており、経済的には完全にジョージに支えてもらっていました」「彼はその関係のために自分のキャリアをあきらめ、ジョージと慈善団体を設立したと主張しているのです」「それにより、とても気前の良い小遣いを受け取っており、それに頼って生活していました」

 今回合意には至ったものの、ジョージの遺族はそのゴスの主張を良く思ってはいないと言われていた。

 9760万ポンド(約150億円)と言われる財産のほとんどを親族や親しい友人に遺したジョージだが、死亡時の交際相手であったファディ・ファワズも受取人として記しておらず、ジョージ宅に居座っていたファワズは昨年、その家から強制退去させられるに至っていた。

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