エルトン・ジョン ジョン・レノンにドラァグクイーンのニックネーム
エルトン・ジョン(74)は、故ジョン・レノンを「キャロル・ダコタ」と呼んでいたという。1970年代初頭にザ・ビートルズのジョンと友達になったエルトンは、大ファンだったドラァグクイーン達に触発されたニックネームをジョンに付けたそうだ。
親しい仲間全員にドラァグネームを与えてたというエルトン、ロッド・スチュワートは「フィリス」、クイーンのフロントマンである故フレディ・マーキュリーはギリシャの女優兼歌手メリナ・メルクーリにちなんで「メリナ」、ジョンの「キャロル・ダコタ」は本人が住んでいたニューヨークのダコタ・アパートメント(1980年にこの建物の前で銃殺されてしまう悲劇に見舞われる)からヒントを得たという。
サンデー・タイムズ紙にエルトンは、こう話している。「僕とドラァグの関係は長年の恋仲みたいなものだよ。最初にドラァグの人と出会ったのは、1970年代初め。僕のマネージャーのジョン・リード、初めて深い仲になった人なんだけど、彼がロンドンのダニー・ラ・ルーのクラブに連れて行ってくれたんだ。当時、僕は凄く箱入りのゲイで、この種のことについてはあまり知らなかった」「それまでラジオ4に隠されたゲイ的なものから学んでいたからね、ケネス・ウィリアムズのようにね。だから全てにおいて飢えていた。行ってみるまで、ドラァグクイーンの存在について全く何も知らなかったから」「カミングアウトして、ジョン・リードに出会った時、彼にはゲイの友人やスタッフが沢山いたから、お互いにドラァグネームを付け合うのが自然だったんだ」「ドラァグネームで誰かを呼ぶのは、ある種の愛情表現。ドラァグはコミュニティスポーツのようなもので、僕はみんなを巻き込むのが好きなんだよ」
そんなエルトンとジョン・レノンとの友情は、共通の友人だったドラァグパフォーマーのトニー・キングを通して始まったそうで、「僕が最初にジョンに会ったのは、トニーがドラァグクイーンのフル装いで出ていた『マインド・ゲームス』のアルバムのビデオ撮影だったよ」とエルトンは振り返った。