アカデミー俳優 息子にヴィーガン強要はなし

 米俳優のホアキン・フェニックス(46)は、息子をヴィーガンにさせるつもりはないという。3歳の頃からヴィーガン生活を続けるホアキンだが、ルーニー・マーラとの間にできた生後9か月の息子にその食生活を強要するつもりはないそうだ。

 ザ・サンデー・タイムズ紙のインタビューでホアキンはこう話す。「もちろんヴィーガンでいてほしい気持ちはあるけど、自分の信条を子供に課すつもりはない。それは正しい事だとは思わないから」

 しかし食肉の実態については伝えたいと思っているそうで、「その現実については教育するつもりだ。マクドナルドのハッピーセットという考えを教化することはない。あのセットにハッピーな要素は皆無だから。『ブーブー』とか『モーモー』と喋る素晴らしき小さな家畜たちの本を読むのは良くて、ハンバーガーの中身を教えないのは違う。そういった嘘を永続させはしない。けど彼にヴィーガンを強要させるつもりもない。サポートはする。そんな予定さ」と続けた。

 動物の権利の提唱者としても知られるホアキンだが、『ジョーカー』で主演男優賞を獲得した昨年のアカデミー賞式典ではこうスピーチしていた。「私たちは牛を人工的に受精させる資格があると思っている。そして産まれた子牛を母親から取り上げる。その母親の苦悩の叫びは明白だというのにだ。そして子牛のためのミルクを搾取し、それを私達はコーヒーやシリアルに入れる」

 同式典の数日後にホアキンは屠畜場を訪問、1匹の母牛とその子牛を引き取り「リバティ」、「インディゴ」と名付けたという。ニューヨークとカリフォルニアを拠点とする動物保護団体ファーム・サンクチュアリの動画でホアキンはこう語る。「屠畜場で友情が芽生えるとは思ってもいなかった。けどアンソニーと会って私の心は開かれた。お互いの違いよりも共通点があることに気づいたんだ。彼の親切な行為がなければ、リバティとその子供インディゴは凄惨な最期を遂げていた。こういった暴虐的システムの中で苦しむ全ての動物たちの快方のために私たちは闘い続けるけど、立ち止まって今までの勝利、その達成に助力した人々を確認し祝福しよう」

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