英女優のキーラ・ナイトレイは新型コロナによるロックダウン中、自分が持っている「シャネルをすべて」身に付けてトランポリンで遊んでいたそうだ。『パイレーツ・オブ・カリビアン』で知られるキーラと夫であるジェイムズ・ライトンは昨年中、娘のエディちゃん（６）とデライラちゃん（１歳８カ月）のために、ポジティブであり続けることが「とても重要」だと考え、たとえ庭で遊ぶしかなくても、常に出来るだけ自分の「お気に入り」を身に付けていようと決心したという。

　キーラはハーパーズ・バザー誌のインタビューで当時をこう振り返る。「うちの庭にトランポリンがあるんだけど、その上ではドレスしか着ちゃいけない、と言う事に決めたの。私は毎日赤い口紅を塗って、棚の中にある私が持っているシャネルを全部身に付けて、娘のエディはシャネルのリボンを髪に編み込んで妖精の羽を付けたりしていたわ」「『外は絶望的で恐怖に感じる中でも、こんな素敵な物達がワードローブに眠っているのがもったいない』と思ったの」「子供たちのためにも、本当に幸せで居る事がとても大切だと感じたのよ!」

　一方、シャネル・ビューティのアンバサダーであるキーラだが、同ブランドの伝説的デザイナーである故カール・ラガーフェルドと初めて会った時、泊まったホテルの部屋のワードローブがそのシャネルの洋服で一杯になっているのを見つけ、自分の前に部屋を使っていた人が忘れて行った物だと勘違いしてしまったそうで、「私はラガーフェルドを恐れるにはまだ若すぎたし、ファッションについても十分に知らなかった」「私がリッツに滞在していた時ワードローブを開けると、そこにはシャネルの服がたくさん入っていたの」「私は部屋が掃除されていないのかと思ったからフロントに電話して、誰かが服を忘れていったみたいと伝えたの。そしたら、それらは私の滞在中用の服だって言われたわ。持って帰ることは出来ないけどって。あれはいつになっても私がシンデレラになれた瞬間だわ」