テイラー・スウィフト、再録アルバムはグラミー賞不参加へ
米歌手のテイラー・スウィフトが、再録したセカンドアルバム『フィアレス(テイラーズ・バージョン)』のグラミー賞不参加を発表した。同式典及びカントリー・ミュージック協会賞(CMAアワード)で受賞を果たした2008年発表のオリジナル作、しかし再録版に関しては各式典にエントリーしないことをテイラーが明らかにしたかたちだ。
テイラーのレーベル、リパブリック・レコードからビルボードへ提出された声明にはこう綴られている。「熟考の結果、テイラー・スウィフトは『フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)』を今年のグラミー賞及びCMAアワードのいかなるカテゴリーにも参加しないこととなりました。『フィアレス』は2009/2010年に、すでに最優秀アルバム賞始めとするグラミー4賞、CMAアワードの受賞を果たしており、史上最も賞をいただいたカントリーアルバムとなっています」
一方で昨年リリースの新作アルバム『エヴァーモア』で次回の同式典に参加予定のテイラー、その姉妹アルバム『フォークロア』は今年3月のグラミー賞2021で最優秀アルバム賞に選ばれている。
スクーター・ブラウンが、テイラーの元所属レーベル、ビッグ・マシーン・レーベル・グループを3億ドル(約330億円)で買収したことで、キャリア初期のマスターテープがスクーターの手に渡っていたことを受けて、それらの作品を再録することを決意したテイラーだが、今度はスクーターのイサカ・ホールディングスによってそのマスターテープがシャムロック・ホールディングスに転売される憂き目にも遭っていた。