人気ラッパー 8歳の時、麻薬売人だった母を火事で亡くす 刑務所での戦術伝授も
ラッパーの50セント(46)の母親は、靴下の中に縫いぐるみを詰めて、息子に武器として使えるようにしてくれたことがあったそうだ。2000年に9回の銃撃を受けた経験を持つ50セントは子供の頃、学校で身を守れるようにと、母親から刑務所での戦術を伝授されたという。
製作総指揮を務めた人気犯罪サスペンスドラマ「POWER/パワー」のスピンオフ作品「POWER/パワー ブックIII:レイジング・カナン 」について、50セントはニューヨークポスト紙のページシックス欄にこう話す。「第1話では、主人公のカナンが殴られて家に戻り、母親がおもちゃを靴下の中に入れるというシーンがある」「それは実際に起こったことで、俺の人生にあったことだ」
そして、ニューヨークで生まれ育った50セントことカーティス・ジャクソンは、8歳の時に火事で亡くした母親について「公園ではよく小突き回された。だけど、そんな奴らよりも母親の方が怖かった。母親からは逃げられないから。当時シングルマザーだった彼女がすべてだったんだ」と振り返った。
また、麻薬の売人だった母サブリナの強靭さを今でも鮮明に覚えているという50セントは、「彼女は俺の母親であり、父親であり、タフだった。感情的になってもいい時と悪い時が分からなかった」「(感情的になって)床に平伏してる俺を見て、『起きなさい』って言うんだ。『何のためにそこで、小さな女の子のように振る舞って泣いているのよ』と」「彼女は、自分がどのような時に優しくし、どのような時にしっかりとすべきかを判断してたんだ」と語った。�