人気俳優が84歳で死去 脊髄損傷で不随乗り越え自然死

 「ポリス・アカデミー」シリーズなどで知られるコメディアンのアート・メトラーノが死去した。84歳だった。遺族によるとアートは8日フロリダ州アバントーラの自宅で自然死で息を引き取ったという。

 息子のハリーさんはTMZに「父は、私が知る最もタフな人であり、これからもずっとそうあり続けるでしょう。彼ほど多くの逆境を乗り越えた人に会ったことはありません」と話し、父親ばかりでなく「親友と相談相手」も亡くしたと続けた。

 60年代にデビューしたアートは、70年代にジョニー・カーソン司会の「ザ・トゥナイト・ショー」で手品師のパロディを演じて一躍有名となり、「ディーン・マーティン・ショー」や「ローワンとマーティンのラフ・イン」といったバラエティ番組にも出演した。

 一方で、映画界でも活躍、「ポリス・アカデミー」シリーズの第2弾と第3弾で演じたアーニー・モーサー役が最も有名だ。

 しかしキャリアの頂点にあった1989年、脊髄をひどく損傷し不随となるが、その後驚くべき回復を遂げ、自らのストーリーを「メトラーノズ・アクシデンタル・コメディ」というワンマンショーに仕立て上げた。アートは01年まで俳優活動を続け、映画「ステラが恋におちて」、ドラマ「シカゴ・ホープ」や「サンフランシスコの空の下」に出演した。

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