ヘンリー王子夫妻 タイム誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」に
英・サセックス公爵夫妻ことヘンリー王子とメーガン妃が、「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。タイム誌が選ぶ毎年恒例の同リストが15日に発表、2人はリスト入りと共に、同誌の表紙7バージョンの1つにも登場している。
シェフで非営利組織ワールドセントラルキッチンの創設者ホセ・アンドレスは、2人が英王室の主要メンバーから退位し、ロサンゼルス移住後に自分たちがイギリスで直面していた問題を公にしたことについて、こう称賛の言葉を寄せている。「生まれと才能に恵まれ、名声に輝く若き公爵夫妻にとって、迅速に行動を起こすことは、簡単な選択ではありません。自らの恵みを楽しみながら沈黙を保つ方がよほど安全でしょう。しかしヘンリーとメーガンは違いました。そんな人間ではなかった。その慈悲の心を持ってアーチウェル・ファウンデーションを通し現場へと向かったのです。メディアの中で声を持たない人々に声を与えるために。非営利団体らと組み、助けを必要なコミュニティへ手を差し伸べることに踏み切りました。アメリカの黒人女性や少女へのメンタルヘルスのサポート、インドやカリブ海で起きた自然災害に見舞われた人々への食料の提供などです」「自分の知り合いでない人々について誰もが意見を持つ世界で、公爵夫妻は知らない人々へ慈悲の心を向けています。ただ考えを述べるのではなく、その問題に走り向かっているのです」
また、タイム誌の編集長でCEOのエドワード・フェルゼンタール氏は2人の選出理由について、「今年の彼らの行動は、イギリス社会及び、その中にある君主制に対する深い再評価だけでなくメンタルヘルスや誤情報といった話題に関する本質的な会話のきっかけを作ることとなりました」と綴っている。
ちなみにカメラマン、パリ・ドゥコヴィッチによるカバー写真は、ヘンリー王子とメーガン妃が雑誌の表紙のために正式に撮影するという初めての試みとなった。
今回アイコン、パイオニア、タイタン、アーティスト、リーダー、イノベイターと6つのカテゴリーに分けられた同リストにはテニス選手の大坂なおみ、ブリトニー・スピアーズ、ドリー・パートン、詩人のキャシー・パク・ホンらが同夫妻に並んでアイコンで選出、パイオニアとしてビリー・アイリッシュ、イノベイターとしてジェイダ・ピンケット・スミスとイーロン・マスク、タイタンとしてオリンピック体操選手シモーネ・バイルズ、アップルCEOのティム・クック、NFL選手トム・ブレイディ、ネットフリックスドラマ『ブリジャートン家』のクリエイター、ションダ・ライムズらの名が挙がった。
一方、アーティストとしてケイト・ウィンスレット、リル・ナズ・X、クロエ・ジャオ、ダニエル・カルーヤ、リーダーとしてジョー・バイデン米大統領、カマラ・ハリス米副大統領らが選ばれている。