壮絶リンチで少年殺害 公民権運動のきっかけとなった事件を描いた作品に著名俳優続々出演
女優のヘイリー・ベネット(33)が『ティル』に出演する。『Swallowスワロウ』が記憶に新しいヘイリーは、現在米アトランタで撮影中のシノニエ・チュクウが監督並びに脚本を担う同新作で、ウーピー・ゴールドバーグ、ダニエル・デッドワイラー、フランキー・フェイソン、ジャリン・ホールらが名を連ねるキャスト陣に加わったかたちだ。
同作では、公民権運動のきっかけともなった1955年にミシシッピ州で人種差別により14歳の黒人少年エメット・ティルが壮絶なリンチを加えられ殺害された事件を題材に、母親メイミー・ティル=モブリーが、公正な裁判を求めて奔走する姿が描かれる。メイミーは、息子に向けられた残虐行為を世間に知らせようと、棺桶を開けたまま葬儀を行い、その模様を捉えた写真を雑誌で公開する決断を下す。
同映画は2005年のドキュメンタリー作『ジ・アントールド・ストーリー・オブ・エメット・ルイス・ティル』のために監督のキース・ボーシャンが行った調査結果などを基に製作される。
ウーピーがエメットの祖母アルマ・カーサン役を演じる一方で、ボーシャン、バーバラ・ブロッコリ、トーマス・K・レヴィーンらが製作を担う。
「私達は、この歴史的に必要で重要な映画を人々に届けるまでに非常に長い間待ちました。そして有色人種に関するアメリカの歴史が抑圧されているのを目にする中、より一層それは重要となっています」とウーピーは語っている。